KTM 950adventure-S〜Rear Spare Wheel作成〜
最終更新日2007/1/8(手直し)
KTM950ADVのリアリムは太いです。なんと4.00〜4.25もあります。(年式により変化)
ここでは一般的な太さのオフロードタイヤ(安価です)を装着すべく、スペアホイールを作成しようということになりましたので紹介します。
部品の注文は各自、部品番号を確認の上注文してください。(記載の番号が違っていても責任とれません)
また、装着・加工に際しては各自の責任の元に作業を行ってください。当方は一切の責任を負いません。

 まず、純正のスペアホイールっていくらするんだろうか?ということで調べてみました。(品番は04’のブラックリム装着型のはず、です)

FRONT WHEEL CPL. 2,15X21"BL.03
部品番号 600.09.001.044/30
価格    \82379

REAR WHEEL CPL. 4X18" BL.03
部品番号 600.10.001.044/30
価格    \89832


・・・げ、高い!!
 ということは、
リムはEXCELにしてハブとスポークを揃えてショップで組んだほうが安いんじゃないのかなぁ?ということで更に調べてみました。


 この時点で、太すぎるリア側だけのスペアホイールを組む方向で考え方が固まっていましたので、リア用の部品だけ調べました。(05'6月頃の価格情報です)

部品番号 600.10.010.044 (リアハブ)
価格    \28407
部品番号 600.10.071.000 (リア用スポーク@)
価格    \256 (18本必要)

部品番号 600.10.171.000 (リア用スポークA)
価格    \256 (18本必要)

部品番号 583.09.072.000 (リア用ニップル)
価格    \133 (36個必要)


 これにEXCELのリムを足せばOK!ということで価格を調べてみると、18インチで36穴、一番太いリムで3.00サイズがありました。
 (この時点では何も考えていませんでした)
 とりあえず定価で計算してみましょう。
EXCELリム ブラックアルマイト MT3.00×18” 36穴
価格    \38325

合計金額    \80736
 合計金額は純正スペアホイールよりも安いものの、リム組み工賃を足せば同じくらいになってしまいます。やはり先立つものが必要ですね。
 ここでスペアホイール作成計画は一時中断するのでした。


 ふと、パリダカレーサーのホイールってどういうサイズなんだろうなぁ・・・という疑問が沸いてきましたので、ここで手持ち資料を調べてみました。
950RALLY (ワークスマシン)
   02’ F1.85×21 R2.50×18

950ADV (市販車)
   03’ F2.15×21 R4.00×18
   04’ F2.15×21 R4.00×18
   05’ F2.15×21 R4.25×18


 市販車のほうがフロント、リア共に太いリムを装着しています。
 おそらく、ワークスマシンのほうは舗装路を走ることを全く想定していないからだと思われます。
 一般的にタイヤサイズが細くなると軽快な操作感が得られるといいます。
 逆に太くすると安定感が増すそうです。
 舗装路においてはタイヤの摩擦によってグリップを得るため、タイヤ幅がある程度太いほうが有利だと思われます。
 もちろん、タイヤサイズが同一であればリム幅が太いほうがタイヤ幅も太くなります。

 ここからは想像の域なのですが、ダートにおいてはどのようになるか考えてみます。
 リム幅を狭めてタイヤの接地面積が減ると、より狭い面積で地面を掘ることになると思われます。
 これは角型スコップと剣先スコップではどちらが掘りやすいか?ということと同じではないでしょうか?
 でもタイヤの減りは早くなりそうですね。(自分は専門家じゃないのでわかりませんが・・・)


 じゃぁLC4はどうなんだろうか?ということでこちらも調べました。
660RALLY (FACTORY REPLICA) ←限りなくワークスマシン
   03’ F1.60×21(EXCEL) R2.50×18(DID)

640ADV (市販車)
   03’ F1.60×21 R2.50×18(DID)
   04’ F1.60×21 R2.50×18(DID)
   05’ F2.15×21 R2.50×18


 こちらはリコールがあったりしたので詳細はわかりませんが、05’で安定志向又は強度UPを行っているものと思われます。
 でもリムサイズには大きな変化がないですね。
 むしろ注目すべきはファクトリーレプリカのフロントとリアでリムのメーカーを変えているというところです。
 EXCELのほうが粘りがあり、DIDのほうが硬いが丈夫だという話を聞いたことがありますが、フロントにEXCELを用いることによって衝撃吸収性を高めているのかもしれませんね。(これも想像ですけれど)


 今度は
リムを交換したときのメリットを考えてみます。

@ 見た目がかっこいい? (ちょっと離れれば純正リムとの見分けがつかないと思うけれど・・・)
A リム幅を狭くすることによって、一般的なオフロードタイヤの装着が可能になる。
B 純正リムより丈夫。
(純正リムは簡単に曲がるとの情報を得ました)

 自分にとってはAがメインの目的です。フロント側の太さは問題ありませんが、リア側の太さは過剰です。
 また、純正タイヤのサイズが150/70-18とオフロードタイヤでは太過ぎて選択肢が無い上に値段も高価です。
 このサイズだとメッツラーのMCE KAROOしかないようですね。しかも日本輸入元の岡田商事では仕入れていないし。

 ミシュランのバイク用HPをみると推奨リム幅が記載されています。
  90/90-21→1.85〜2.50 (T63)
 130/80-18→2.50〜3.50 (T63)
 140/80-18→2.75〜3.75 (DESERT)
 これを見ても、リア側の4.00〜4.25サイズはかなり太めということが判ります。

 タイヤサイズ別に探してみると、以下のような結果になります。
150/70-18
   メッツラー MCE KAROO (入手困難)

140/80-18
   ピレリ MT21
   ミシュラン DESERT (高価)

130/80-18
   ミシュラン T63

120/90-18
   ブリジストン ED04
   ダンロップ D603

 装着するならば
130/80-18ぐらいが安価に入手可能だし、いいのでは?


 そんなことを考えつつ時間は過ぎていくのでした。あぁ、貯金が早く貯まらないいかなぁ。


しかし、天は自分に味方します。(大袈裟ですね)


 納車が大幅に遅れたお詫びとしてディーラーから用品サービスの提示があり、その時点でヘルメットを4つも持っていた自分は、すかさずリア用ハブ・スポーク・ニップルをやんわり要求。結局、
無料で入手しちゃいました。

 Rリムのサイズは上記のことも考えて、舗装も走るツアラーだから・・・ということで2.50はやめて
3.00をチョイスすることにしました。
 EXCELのリムはインターネットで探し、偶然セールで安く入手することに成功。なんと
30%OFF(\26828)で買えました。
 このとき、純正のリムの刻印が必要になりますので注意が必要です。
 ダートも走ることを想定して、ビードストッパーの穴は2個で注文します。
 ちょうどビードストッパーの最大サイズは3.00のようで、なかなか見つかりませんがネットで探すと売っています。

 調べてみるとわかるのですが、EXCELのリムでは
2.50と3.00は価格が1万円近く違うので慎重に検討しました。
 もっとも、
純正サイズの4.25から2.50にサイズダウンした場合、単純計算で1.75インチ(約44mm)も細くなるので危険かな〜?と判断したこともありますし、3.50サイズは40穴しかないので却下、結局選択肢が無くて3.00になったのです・・・。
 それでも
サイズダウンは1.25インチ(約32mm)なのですが、03'04'モデルの4.00との比較の1.00インチ(約25mm)ということにして納得します。

 スポーク組みは
スポークホイール専門店フェイスでやってもらうことにしました。電話を掛けて打ち合わせし、元払いで送るだけです。
 発注の際は、今回のように各部品をバラで送る場合、
純正リムの幅とブレーキ取り付け面からのリム端までの距離を計測して伝えます。(組んであるホイールを別なリムに組替える場合は必要ないそうです)
 これは
ハブに対するリムのオフセット量を計算して、リムセンターを純正と同等に合わせるために必要なデータです。
 今回の05'950ADV-Sのデータは、
リム幅128.7mm(MT4.25サイズでの値)ブレーキディスク取り付け面からの距離13.5mmでした。

 今回は急ぐ訳でもなかったので、空き時間で作業してもらうことにしました。
 納期は約1ヶ月程でした。
 忙しい時期とお盆に重なって遅くなりましたが、マイクロメーターでリム振れを見るとのことですので仕上がりは完璧でしょう。
 気になる
工賃は\8400(税込、送料別)でした。

 結局、怪我の功名により、合計\35000程でリアのスペアホイール(しかも新品)を手に入れたのでした。

 紆余曲折、怪我の功名で入手できたRスペアホイールです。
 ピカピカすぎて、タイヤを組み込んで走るのがもったいないです。(あれ?)

 最初のタイヤ組み込み時だけリムプロテクター使おうかな、面倒ですが。

 ASSYで入手したハブには、もちろんベアリング、シールが付いています。
 カラーも付いていたのには驚きました。(ホイール中央に移っている銀色のアルマイト部品がそうです)
 国産車はカラー付いていないと思いましたが・・・違うかな?
 参考までに、上記EXCELリムの刻印部。
 JISマークも入っています。(見えますか?)
 バイクのリムってJISの何番の規格なんでしょうね。

 そういえばシェルパもTAKASAGO製(つまりはEXCEL製)でした。
 ・・・ステッカーだけ貼っておこうかな、シェルパに。
 リムの幅確認とニップル部の写真です。
 リムは純正品と比較するととても狭く感じられます。
 
ニップルが非常に大きいため、リムバンドがすぐに伸びてベロベロになりそうです。
 リムバンドはタイヤ交換時に交換するのは必須になると思われます。
 リムバンドは安価だし、消耗品なのでしょうがないですね。
 Rホイール用の付属品類。

 上から
  リムバンド (モトクロス用肉厚のもの、90〜120/100-18 MOT SR10)
  ビードストッパー (これ以上大きいのは無い? 3.00 ダンロップ製)
  ワッシャー (ステンレス製に交換)
  ビードストッパー用クイックリリースナット (DRC製に交換)
 ビードストッパー用のナットとワッシャーを組み付けた状態。
 ビードストッパーの
ボルト部が目立たなくなるのがカッコイイんじゃないかと思っています。
 ビードストッパーとリムバンドは、このように組み付けます。

 参考までに、ここまで組み込んだRホイールは
重量5.6kgでした。
 (タイヤ、チューブ、スプロケット類、ブレーキディスク含まず)
 純正はどれくらいあるのでしょうか?そのうち計測してみます。

・・・この後フロントのスペアホイール作成に続きます。

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